守門岳周辺(新潟) こんで山頭(1006m)、烏帽子山(1350.0m) 2017年10月8日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 7:07 吉ヶ平−−7:14 林道終点−−7:19 馬場跡(雨生池分岐)−−8:08 椿尾根(730m鞍部)−−8:09 番屋山登山口−−9:03 番屋乗越−−9:36 こんで山頭−−10:00 1010m峰−−11:42 烏帽子山(休憩) 11:59−−13:13 1010m峰−−13:34 こんで山頭−−14:02 番屋乗越(休憩) 14:13−−14:50 番屋山登山口−−15:22 林道−−15:28 吉ヶ平

場所新潟県三条市/魚沼市
年月日2017年10月8日 日帰り
天候雨後曇、ガス後晴
山行種類籔山
交通手段マイカー
駐車場吉ヶ平の先の林道路側に駐車余地あり
登山道の有無番屋乗越まであり、その先は無し
籔の有無番屋乗越から烏帽子岳手前標高1200mまでは廃道ありだが各ピークのてっぺん付近では藪が濃く踏跡不明。標高1200m〜烏帽子山山頂までの急傾斜区間は灌木藪が濃く踏跡不明で下りは注意。山頂も灌木藪がかなり濃い
危険個所の有無無し
山頂の展望北側が開ける
GPSトラックログ
(GPX形式)
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コメント最初は残雪きを狙っていたが2009年に個人が夏道を開設したとのネット情報を元にして北側の吉ヶ平から往復。夏道は笹や灌木が徐々に伸びて藪に戻りつつあるが、烏帽子岳手前標高1200mまでは断続的に踏跡を拾える。カモシカの足跡があり今は主に獣が利用していると思われる。傾斜がきつく尾根形状が不明瞭化する標高1200m以上は道の痕跡はほぼ消えて灌木藪急斜面を登るが、登りはいいが下りは目印を頻繁に付けないとルートミスは確実(私は地図無しGPSを利用)。天気予報より実際の天気は悪く朝まで雨、昼まで山はガスで濡れた藪漕ぎの連続で靴の中までたっぷり浸水した


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吉ヶ平東側に駐車 まだ林道は続くがすぐに通行不能に
左手に墓地 林道終点手前の駐車余地
林道終点 雨生池分岐(左が池、右が鞍掛峠方面)
平坦地は杉植林帯 廃林道のような広い道がジグザグに走る
730m鞍部付近に番屋山登山口あり 小さな沢をいくつも横断。水を得られる
斜面崩壊を迂回するルート また沢を横断
番屋乗越に到着 尾根西側に踏跡入口発見
目印が点在 古い切口だが確かに人の手が入っている
廃林道っぽい 「アベ、山ギワ」コンビの彫刻、他にもあった
こんで山頭手前で樹林が開ける 烏帽子山はガスの中。藪も濡れているか
国道289号線のトンネル工事現場 こんで山頭。山頂付近は藪が濃い
南へ下ると藪が薄まり歩きやすい また「アベ、山ギワ」コンビ
国道289号線のトンネル&橋工事現場 今年できた熊棚のあった木(標高1040m付近)
標高1100m付近。ルートはまだ明瞭 標高1170m付近。ガレが出てきて右に逃げる
標高1260m付近。濡れた灌木藪を漕ぐ もうすぐ山頂西の肩。濡れた笹薮を行く
烏帽子山山頂部。灌木が深い 東の肩に三角点発見。これとゴミ以外に人工物無し
烏帽子山三角点 山頂から東を見ている
南側の展望。ガスが無ければ多少は見えそう
帰りで尾根を間違えた場所(標高1280m) 帰りで尾根を間違えた場所(標高1110m)
標高1070m地点から見た川内山塊
標高990m鞍部から見た川内山塊
1007m標高点のある1010m峰てっぺん 1010m峰てっぺん
こんで山頭最高点 こんで山頭東側の開けた尾根
こんで山頭東側の開けた尾根から見た烏帽子山。やっとガスが晴れた
廃林道に乗る 番屋乗越
椿尾根を越える 新設ほやほやほ案内標識
林道終点 (おまけ)国道289号線新潟側規制箇所
(おまけ)国道289号線新潟側規制箇所に出ていた工事区間解説図。新潟側はほとんどがトンネル


・守門岳の東にあるのが烏帽子山。正式登山道は無く一般的には残雪期に登られると思うが、数年前のネット検索により2009年に個人で夏道を開設した人がいたことを知り、無雪期に登ろうとずっと考えていた。あまり時間が経過すると藪が酷くなる可能性があり、そろそろ潮時ではと考えて足を向けた。

・ルートは北側の旧下田村北の吉ヶ平が起点で、鞍掛峠〜八十里越に続く古道八十里越を辿り、番屋山を通過して890m鞍部で古道から南へ延びる尾根に乗り、1006m峰(こんで山頭)、1010m峰を経由して山頂に至る。

・最近のネット検索でまだ無雪期に登る人がいるのは分かったが、予想通り開設後の手入れは無く藪化が進んでいるとのこと。でも昨年の記録ではまだ道筋が分かるとのことで全くの藪尾根を登るよりもずっと楽ができそうだ。

・3連休初日は広範囲で天気が悪く自分の体調も悪かったので休養日とした。日本海側はその後2日間は基本的に晴れの天気だが午後は大気の状態が不安定になり雨の予報。あまり遅くまで行動すると雨の可能性あり。

・旧栃尾方面(今は長岡市)に出かけるのは久しぶり。いつもどおりに国道117号線、国道17号線経由で東に向かった。ガソリン価格はなぜか長野より新潟の方が12円以上安く、新潟に入ってから給油した。

・栃尾旧市外市街を抜けて守門川沿いの県道を進むと舗装終点が吉ヶ平。真新しい吉ヶ平山荘にライトが点っていた。この先にまだ車道が続くがここが目的地への道で、橋を渡った対岸で車を止めて寝た。ここから200m位で車道終点で道の状態も悪かった。残念ながらまだ細かな雨が落ちている。明日朝までに藪が乾けばいいが。

・藪が濡れていそうなので遅めの起床だったが残念ながらまだ雨が降っていた。今日は濡れた藪漕ぎか。出発を遅らせて7時近くに歩き出した。この頃には青空が見られるようになったが山はまだ雲の中。今回は標高が低い影響もあり気温は高めで最初から半袖シャツ。

・八十里越は予想外によく整備されて最近刈られた形跡あり。あまり利用者が多いとも思えないが、これは非常に助かる。

・実際の山登りの起点となる890m鞍部(番屋乗越)までが長かった。体調は100%回復したわけではないようで最初から足が重い。無駄なピークを巻いてくれるのはいいが、おかげで歩く距離は長かった。いくつもの小さな沢を横断するので水は持つ必要は無かった。

・八十里越は人が歩く道幅のルートの他に廃林道の道幅のルートが何度も交差した。まさしく廃林道だと思っていたのだが、これも八十里越の一つだった(帰りに明治新道との標識が立っていた)。

・往路では道の整備を行うグループに遭遇。標識を立てる時の杭に使う角材を背負っていた。帰りには往路では見なかった標識が増えていた。この人たちに熊に気を付けるよう言われたが、それは想定内。実際に熊の糞を数個所で見かけた。

・番屋山南側に張り出した尾根(現地標識によると椿尾根)を乗り越える730m鞍部付近に番屋山登山口標識を発見。まともな登山道かは不明だが全くの藪漕ぎではなく山頂に至れるようだ。帰りに時間があれば登ろうかと思ったが、予想より時間がかかり体力的にも厳しかったので今回は登らなかった。

・吉ヶ平から2時間ほどで番屋乗越に到着。明瞭な峠地形で分かりやすい。踏跡は稜線西側に起点があり、目印や標識は無いが割とはっきりした形跡で安心した。

・短いジグザグを切って尾根上に上がり、以降は尾根上かすぐ西側直下を進んでいく。どうも古い廃林道と思われる道幅が広い個所があちこちで見られた。潅木藪が延びているが、踏跡を見失うような藪っぽい個所はまだ無い。切口が古い枝も見られ、以前人の手が入った形跡が感じられた。ピンクリボンの目印が散見された。

・廃林道っぽい道幅の広い区間が終わると谷地形になり道の続きが分からなくなったが、左側の尾根上に不明瞭な続きがあった。以降は元のレベルの踏跡に戻る。

・1006m峰(こんで山頭)直下で尾根が狭まると背の低い潅木だけに変わり展望が開けるが、残念ながら烏帽子山はガスの中で見えなかった。ここは僅かに踏跡があるが潅木藪の中を突き進む状態。

・僅かに登り立ち木の背が高くなるとこんで山頭山頂。ここは潅木藪が深くどこが山頂なのか不明瞭。尾根はここで左に曲がるがその方向にピンクリボンの目印あり。

・僅かに下ると再び藪が薄くなり明るいブナ林に変わって歩きやすくなる。道は不明瞭でも周囲の藪が薄ければ歩きやすい。ただし下りではルートを外しやすいので注意。目印は非常に少ない。道を失ったらとりあえず尾根直上を目指すのがいいようだ。この尾根は概ね東側が急で西側がなだらかなので、踏跡は尾根直上か西側直下を巻いているパターンしかあり得ない。踏跡には新しいカモシカの足跡があり、今は人間よりも動物の利用が多いような。

・数個所のブナの幹に名前が彫ってあった。道を開設した関係者か、それとももっと古いものか不明。

・1010m峰南側の標高990m近辺の傾斜が無い場所も潅木藪が深くルート不明。強引に藪を突破して左右にルートを振りながら進んで踏跡に再び乗った。藪慣れた人なら踏跡とそうでない箇所は完全に判別可能。

・上記藪区間を越えるとしばらく歩きやすい植生が続きルートも判別しやすい。特に尾根幅が狭まる区間はルートは明瞭。

・緩やかな尾根区間が終わって傾斜が立ち上がり尾根形状が不明瞭化する標高1200m以上は潅木&笹藪が深くなり、踏跡の判別はほぼ不可能になる。目印皆無で登りは上を目指せばいいので問題ないが下りがやばい地形と植生。

・一箇所でガレて藪が開けた短い区間があり、ここで右にルートを振ってから再び上へ。周囲はガスがかかり藪は濡れたままで特に下半身はびしょ濡れ。靴の中に水が溜まるほどだった。でも今回の気温では雨具を着用したら自分の汗でびしょ濡れになっただろう。気温はかなり高めで濡れてちょうどいい涼しさだった。

・できるだけ藪が薄い筋を辿って登っていくと、たまにきれいな切口の細い株が現れてルートに乗っていることが確認できたが、道があるとは認識不可能なレベルの藪の状態だった。

・傾斜が緩むと山頂の西側肩に出るが、山頂部はさらに藪が深く、特に低潅木がやっかい。登ってきた方向を見ても尾根形状は認められないしランドマークは無いしで、下りは出だしから苦労しそう(実際に苦労した)。山頂部はガスの層から抜け出していて藪が乾いていて助かった。

・地形図では三角点は東の肩付近にあるので東へと進むが潅木が繁茂し北側を迂回した。おそらく山頂部は以前も刈り払いしていないと思われる(形跡は見られなかった)。

・東の肩に到着すると潅木藪が薄れて簡単に三角点を発見できた。本当の最高点より東に設置されている。山頂標識、目印とも無かったが古いゴミはあった。周囲は低い樹林だが西側、北側、東側は背丈と同じくらいはあるので視界なし。今回はガスっていたので南側も全く見えず。

・気温が高めなので虫が鬱陶しかった。この時期はもう虫除けは持参していなかったのは失敗だった。でも刺す虫ではなかった。

・ここまで休憩無しで歩いてきたが予想以上に時間がかかり、帰りも時間がかかると予想されたのであまりのんびりしていられなかった。山頂直下のルート不明の下りが心配だったこともあり、短時間で休憩を切り上げて下山開始。

・帰りは西の肩がどこにあるのかすら分からない状況で、下りは地図無しGPSの出番とした。往路は藪が濡れていて私の持参した目印では役に立たなかったので目印は全く残してこなかった。

・方位磁石で尾根方向の北西を確認しながらGPSの往路の軌跡に乗るように進んでいく。それでも不明瞭な急傾斜の尾根では微小尾根に誘い込まれることがあり、2箇所で外しそうになった。GPSが無ければ気付くまでに時間がかかっただろう。ガスが晴れて尾根の先が見えればもう少しルートファインディングが楽だっただろうが。この区間だけは目印が多量に必要。

・傾斜が緩めば尾根も明瞭化して安全地帯に入る。これ以降はGPSのお世話になることは無かった。

・帰りは正確なこんで山頭山頂に向かった。往路では最高部の僅かに東を巻いたように思われたので、空身になって濃い潅木藪に突入。山頂一帯はのっぺりした地形で明瞭な最高地点は不明だが、僅かに高い場所を発見。人工物は見当たらなかった。

・こんで山頭の下り始めは明瞭な谷地形が道のように見えるがこれは間違いで、谷の右側(東側)の藪尾根が正解。谷を下り始めてから気付き、傾斜が緩んだところで右手を登って尾根直上に出た。この時間は山頂部の雲が切れて烏帽子山がすっきりと見えていた。

・番屋乗越で短時間の休憩後、吉ヶ平に向かって出発。往路では見られなかった真新しい案内標識があちこちに増えていた。

・吉ヶ平に到着すると山荘周辺はファミリー向けのキャンプ場で、車を横付けして大型テントがいくつも張ってあり、子供の声が響いていた。山荘は山小屋ではなくキャンプ場の管理棟のようであった。

・帰りは最も近そうな旧下田村の八木ヶ鼻温泉「いい湯らてい」を目指したが、なぜかものすごい混雑で駐車場も満杯状態、受付には長い行列ができていたので他の温泉に向かうことにした。

・その前に国道289号線がどこまで入れるのか確認しに行ってみた。大谷ダムを通過し大江トンネル、大江大橋を通過すると監視カメラ付きの監視小屋とゲートが登場。もう夕方なのに入っていく工事業者がいた。看板によると5月から工事が始まり年末まで工事が続くようだ。国道がいつ開通するのかは看板に出ていなかったが、まだ数年かかりそうだ。

 

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